Highlight
- 中国汽車工業協会は2023年4月の乗用車販売/生産台数を発表。Teslaの4月生産台数は75,842台で輸出は35,886台だった。Teslaの4月生産台数は前年同月比で+4916%だった。
- 内訳は、Model Yが26,768台で前年同月比+2687.5%。SUV部門において4月のModel Yは第3位を獲得。
- また乗用車NEV部門においてはModel 3の3月単月の登録台数は13,196台で、前年同期比+2290.6%だった。
中国汽車工業協会4月月報より抜粋
小売:2023年4月の乗用車小売台数は前年同月比55.5%増の163.0万台となった。1-4月の累計は前年同期比1.3%減の589.5万台となった。
4月の高級車小売は前年同月比101%増の24万台。
4月のローカルブランド小売は前年同月比63%増の79万台。国内小売市場でのシェアは前年同月から1.7ポイント上昇し48.2%となった。国内卸売市場でのシェアは55.8%で、前年同月から2ポイント低下した。
4月の大手合弁ブランドの小売は前年同月比35%増の61万台となった。独系ブランドのシェアは前年同月に対し2.3ポイント上昇し21.6%となった。日系ブランドのシェアは5.7ポイント低下し18.7%となった。米国系ブランドのシェアは1.9ポイント上昇し8.4%となった。
卸売:4月の卸売は前年同月比87.6%増の178.8万台となった。うち、ローカルブランドの卸売は前年同月比83%増の100万台。大手合弁ブランドは67%増の53万台。高級車卸売は186%増の26万台。
生産:4月の乗用車生産は前年同月比77.4%増の175.9万台となった。そのうち、高級ブランドは148%増、合弁ブランドは65%増、ローカルブランドは71%増となった。
新エネルギー車:4月の新エネルギー乗用車卸売は60.7万台、前年同月比115.6%増となった。そのうち、電気自動車(EV)は104.0%増の43.7万台。プラグインハイブリッド車(PHV)は152.3%増の17.0万台。ハイブリッド車(HV)は6万2,386台で69%増となった。
4月のEV卸売はA00セグメント(微型、ホイールベース2.0-2.2m)は前年同月比28%減の5.6万台で、EVにおけるシェアは前年同月から23ポイント低下し13%となった。A0セグメント(小型、ホイールベース2.2-2.3m)は15.4万台で、シェアは前年同月から14ポイント上昇し35%となった。Aセグメント(コンパクト型、ホイールベース2.30-2.45m)は8.5万台でEVの19%を占めた。Bセグメント(中型、ホイールベース2.45-2.6m)は前年同月比308%増の13.1万台で、EVの30%を占めた。
4月の卸売販売が1万台を超えたのは次の11社で全体の80.6%を占めた、前年同月と比べて、6社増加した。BYD(20万9,467台)、Tesla中国(7万5,842台)、広汽埃安(4万1,012台)、吉利汽車(2万9,874台)、上汽乗用車(2万6,278台)、理想汽車(2万5,681台)、上汽GM五菱(2万4,166台)、長安汽車(2万459台)、長城汽車(1万4,863台)、哪吒汽車(1万1,080台)、東風易捷特(1万432台)。
4月の新エネルギー乗用車小売台数は前年同月比85.6%増の52.7万台となった。
4月の新エネルギー車(NEV)輸出は前年同月比1,028.5%増の9.1万台。電気自動車(EV)は92.8%を占めた。A0+A00セグメントEVは新エネルギー車の48%を占めた。メーカー別の輸出台数は次の通り:Tesla中国3万5,886台、上汽乗用車(新エネルギー車)2万1,450台、BYD 1万4,827台、東風易捷特1万432台、智馬達汽車1,550台、吉利汽車1,504台、上汽GM五菱1,200台、長城汽車1,134台、神龍汽車712台、創維汽車578台、奇瑞汽車553台、上汽Maxus 436台、一汽紅旗264台、東風乗用車192台、一汽轎車117台、東風柳州114台。
新興メーカーの4月の小売りシェアは3.9ポイント下がり13.1%となった。蔚来、理想などは前年同月比、前月比とも伸びた。
大手合弁ブランドではVWブランドの新エネルギー車卸売が12,405台で、大手合弁ブランドのEV販売の50%強を占めた。
4月の分析と5月の展望
4月は小売、卸売、生産、新エネルギー関連データとも大幅な成長を見せた。主に、4月の値下げ合戦が徐々に静まり、ディーラーの心理も落ち着き、消費者の様子見状態が緩和され、抑えられていた消費欲求がやや顕在化したことによる。加えて4月中旬に上海モーターショーが開催され、自動車市場に新たな活力が注入された。さらには労働節休暇のための車購入が増えたことで、4月の自動車市場全体が回復を見せた。
5月の稼働日は21日、自動車の生産・販売に有利である。2022年5月はサプライチェーンが不安定だったことで販売に影響が及んでいたため、2023年5月の販売は前年比で大幅な増加となるだろう。
CPCAは、新エネルギー車が中小都市や農村の市場において大都市よりもさらに大きな潜在力を持っているため、自動車メーカーはより経済的なモデルを投入し、充電設備の建設を拡大し、充電設備を先行して配置することで新エネルギー車の普及を後押しすべきだと考える。
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