Tesla, 2023年3月中国販売台数 88,869台 YoY+35%

Photo: "Courtesy of Tesla, Inc."

Highlight

  • 中国汽車工業協会は2023年3月の乗用車販売/生産台数を発表。Teslaの3月生産台数は88,869台で輸出は12,206台だった。Teslaの3月生産台数は前年同月比で+35%だった。
  • 内訳は、Model Yが54,937台で前年同月比+38.3%。SUV部門において3月のModel Yは第1位を獲得。
  • また乗用車NEV部門においてはModel 3の3月単月の登録台数は27,126台で、前年同期比-16.5%だった。

中国汽車工業協会3月月報より抜粋

2023年3月の中国乗用車生産・小売台数

小売:2023年3月の乗用車小売台数は前年同月比0.3%増の158.7万台となった。1-3月の累計は前年同期比13.4%減の426.1万台となった。
3月の高級車小売は前年同月比17%増の27万台。2022年に車載チップ供給不足の影響を受けた高級車の在庫不足は徐々に改善され、同市場は次第に好調に向かっている。
3月のローカルブランド小売は前年同月比2%増の77万台。国内小売市場でのシェアは前年同月から0.7ポイント上昇し48.8%となった。国内卸売市場でのシェアは52.9%となり、前年同月から4.6ポイント上昇した。
3月の大手合弁ブランドの小売は前年同月比9%減の54万台となった。独系ブランドのシェアは前年同月に対し3.2ポイント上昇し21.9%となった。日系ブランドのシェアは4.4ポイント低下し16%となった。米国系ブランドのシェアは0.1ポイント低下し10%となった。

卸売:3月の卸売は前年同月比9.3%増の198.7万台となった。うち、ローカルブランドの卸売は前年同月比20%増の105万台。大手合弁ブランドは12%減の64万台。高級車卸売は33%増の29万台。

生産:3月の乗用車生産は前年同月比13.8%増の207.9万台となった。そのうち、高級ブランドは57%増、合弁ブランドは8%減、ローカルブランドは23%増となった。

新エネルギー車:3月の新エネルギー乗用車卸売は61.7万台、前年同月比35.2%増となった。そのうち、電気自動車(EV)は22.1%増の45.3万台。プラグインハイブリッド車(PHV)は92.1%増の16.4万台。ハイブリッド車(HV)は5万7,003台で24%減となった。
3月のEV卸売はA00セグメント(微型、ホイールベース2.0-2.2m)は前年同月比52%減の5.7万台でEVの13%を占めた。A0セグメント(小型、ホイールベース2.2-2.3m)は13.3万台で、29%を占めた。Aセグメント(コンパクト型、ホイールベース2.30-2.45m)は10.9万台でEVの24%を占めた。
3月の卸売販売が1万台を超えたのは次の11社で全体の80.7%を占めた。BYD(20万6,089台)、Tesla中国(8万8,869台)、広汽埃安(4万16台)、長安汽車(3万3,484台)、上汽乗用車(3万1,154台)、吉利汽車(2万8,093台)、理想汽車(2万823台)、上汽GM五菱(1万5,880台)、長城汽車(1万3,155台)、蔚来汽車(1万378台)、哪吒汽車(1万87台)。
3月の新エネルギー乗用車小売台数は前年同月比21.9%増の54.3万台となった。
3月の新エネルギー車(NEV)輸出は7.0万台。電気自動車(EV)は94.3%を占めた。上汽乗用車(新エネルギー車)2万3,654台、BYD 1万3,312台、Tesla中国1万2,206台、東風易捷特5,664台、長城汽車4,693台、哪吒汽車3,727台、智馬達汽車2,658台、吉利汽車1,170台、奇瑞汽車564台、創維汽車517台、江淮汽車388台、上汽GM五菱366台、一汽紅旗240台、東風乗用車164台、上汽Maxus 140台。
新興メーカーの3月の小売りシェアは6.6ポイント下がり10.4%となった。蔚来、理想などは前年同月比、前月比とも伸びた。
大手合弁ブランドではVWブランドの新エネルギー車卸売が12,884台で、大手合弁ブランドのNEV販売の50%強を占めた。

3月の分析と4月の展望

3月は小売、卸売、生産とも前年同月比でプラスとなったが、小売は弱かった。消費が振るわなかったことと市場価格の混乱がもたらした様子見などが影響した。だが、コロナ流行後の消費・生産の回復と3月の活発な販売促進に伴い、人々の消費熱が徐々に高まり、3月下旬の自動車市場は明らかに改善に向かった。また、最近の販促は国6旧モデルの在庫整理が中心となっている。
第2四半期の始まりである4月の稼働日は19日で相対的に少ない。市場環境は比較的良く、自動車メーカーの生産販売に有利に働く。コロナ禍で中止となっていた上海モーターショーが開催され、中国の自動車販売を後押しする強力なプラットフォームと起爆剤になる。
FRB利上げの影響により、2023年初めの中国自動車市場は需要の縮小や供給過多などの重圧を受け不振だった。自動車販売を安定させ、経済成長を牽引するために、政策と市場の2つの面から総合的な力が早急に必要である。政策では、一部の乗用車に対する車両購置税減免措置、自動車購入による個人所得税の控除などの政策を打ち出す必要がある。市場の面では、エンジン車を新エネルギー車へ買い替えで元のナンバープレートを保持できる、町や村での自動車販売を支援するなどの措置が必要である。
小型EVは新たな注目の的である。上汽GM五菱の「宏光mini」、奇瑞の「QQ冰淇淋(QQ Ice Cream)」、長安汽車の「Lumin」、吉利汽車の「熊猫mini」などは市場に受け入れられ人気が出ている。BYDの「海豚(Dolphin)」、広汽埃安の「Y」、「欧拉好猫(ORA Good Cat)」なども好調である。海外市場では、上汽乗用車の「木蘭(Mulan)」、東風易捷特の「東風EX1」、BYDの「元(Yuan)」などが中国の輸出車のなかで新たな注目モデルになっている。

www.kevin-j-stock.com

 

 

 

ブログのランキングに参加してます。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

 


米国株ランキング