Highlight
- 中国汽車工業協会は2023年9月の乗用車販売/生産台数を発表。Teslaの月生産台数は74,073台。Teslaの9月生産台数は前年同月比で-10.9%だった。
- 内訳は、Model Yが53,249台、Model 3が20,824台だった。
中国汽車工業協会9月月報より抜粋
小売:2023年9月の乗用車小売台数は前年同月比5%増の201.8万台。1~9月の累計は前年同期比2.4%増の1,523.3万台だった。
卸売:9月の卸売は前年同月比6.6%増の244.9万台。うちローカルブランドの卸売は前年同月比21%増の138万台。大手合弁ブランドは8%減の75.8万台だった。
生産:9月の乗用車生産は前年同月比2.8%増の243.1万台。そのうち、高級ブランドは17%減、合弁ブランドは10%減、ローカルブランドは17%増だった。
新エネルギー車:
9月のNEV乗用車卸売は82.9万台、前年同月比23%増だった。そのうちBEVは11.2%増の56.3万台。PHEVは58.7%増の26.6万台。HVは12%増の9万1,481台だった。
9月の卸売販売が1万台を超えたメーカーは、BYDが28万6,903台、Tesla中国が7万4,073台、吉利汽車が5万3,692台、広汽埃安(AION)が5万1,596台、長安汽車が4万2,812台、理想汽車(Li Auto)が3万6,060台、上汽GM五菱が2万9,129台、上汽乗用車が2万7,057台、長城汽車が2万1,868台、小鵬汽車(XPeng)が1万6,076台、零跑汽車(Leapmotor)が1万5,800台、蔚来汽車(NIO)が1万5,641台、上汽VWが1万5,014台、奇瑞汽車(Chery)が1万3,385台、哪吒汽車(Neta)が1万3,211台、華晨BMWが1万38台、上汽GMが1万5台。
9月のNEV乗用車輸出は前年同月比107%増の9.1万台。EVは94.7%を占めた。A0+A00セグメントEVはNEVの48%を占めた。メーカー別の輸出台数は次の通り:Tesla中国3万566台、BYD 2万8,039台、上汽乗用車1万2,678台、吉利汽車5,026台、東風乗用車4,028台、智馬達汽車(smart)2,146台、哪吒汽車1,473台、創維汽車(Skyworth)1,420台、長城汽車791台、小鵬汽車766台、上汽GM五菱597台、広汽伝祺536台、広汽埃安527台。
9月の分析と10月の展望
9月の自動車小売の前月比でみたトレンドでは安定し、同月で過去最高となった2017年9月の219万台を約9%下回る水準となった。9月は第3四半期の最終月となるため、目標達成に向け販促が強化された。その結果、需要が喚起されガソリン車とNEVの販売はともに前月比で大きく伸長。また商務省による省エネ車・NEVの消費促進施策の効果が表れ、各地でモーターショーが開催されたことや、地方政府による自動車商品券の配布などが、消費意欲の増加に効果をもたらしたと分析。
10月の稼働日は19日。2022年の10月よりも1日多いことから自動車の生産販売増に有利になる。10月中旬からは年末に向け需要が高まる期間に入り、10月市場の環境は良好となると予想。各地で打ち出された消費促進政策が継続され、モーターショーなど各種イベントも盛んであり、引き続き消費喚起に効果をもたらすとみられる。冬季には帰郷する農民工が多く農村地区での自動車購入が増える時期にもなるため、NEVや低価格のガソリン車の市場も拡大が見込まれる。
ブログのランキングに参加してます。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓