米S&Pグローバル傘下のS&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズが、TeslaをS&P500 ESG指数の構成銘柄から除外したことが分かった。人種差別を巡る訴訟や事故などの問題が理由という。
北米のESG指数を担当する幹部はインタビューで、Teslaが低炭素戦略や企業行動規範に関する詳細を公表していないことも一因だとし、５月２日から変更を実施したことを明らかにした。
同幹部は、電気自動車技術で温暖化ガスの排出削減に貢献したとしても、Teslaは同業他社と比較して問題点が多く情報開示も不足しており、環境・社会・企業統治（ESG）を基準に投資判断を行う際に不安があると指摘した。
Teslaを除外した代わりに、同指数は5つの石油およびガス（輸送を含む）関連企業を追加した模様。なお同指数のTOP10にEXXONも組み込まれているとのこと。
さて、これを受けElon Muskは「ESGは詐欺だ。偽物の社会正義の戦士の武器に成り下がっている」と怒り心頭。ARK Investのキャシーウッドも「ばかげている」と言及しており、同指数の健全性が伺われると同時に非難殺到。
Exxon is rated top ten best in world for environment, social & governance (ESG) by S&P 500, while Tesla didn’t make the list!
— Elon Musk (@elonmusk) 2022年5月18日
ESG is a scam. It has been weaponized by phony social justice warriors.
Ridiculous. Not worthy of any other response. https://t.co/zwISYknbKB
— Cathie Wood (@CathieDWood) 2022年5月19日
ちなみに、石油およびガス関連企業は以下の5つで、年初来のパフォーマンスは以下の通り。
①Baker Hughes Company YoY+43.97%
②EOG Resources, Inc. YoY+41.06%
③Phillips 66 YoY+33.23%
④Marathon Oil Corporation YoY+64.04%
⑤Valero Energy Corporation YoY+64.12%
S&P500 ESG指数は値動きの良い銘柄を単純に寄せ集めた指数みたいです。
ESGとは名ばかりで笑わせてくれますね。
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