Tesla, 次のCEOは誰に？

以下ループベンチャーの記事訳。

Elon Muskの2018年報酬裁判での証言により、Tesla取締役会がCEOの役割の後継者候補を特定したことが明らかになった。これは良いコーポレートガバナンスであるため、驚くことではない。後継者計画の議論を避けることは無責任であり、これほど大きな決断を下すのであれば取締役会は何年も前から計画を立てなければならない。Muskは、CEOになりたくないと明言している。2022年8月の同社の株主総会では自分が有用でいられる限りTeslaに留まると言及した。2021年の決算説明会では「誰も永遠にCEOであるべきではない」とほのめかした。

我々の推測では、新CEOの発表まで2-3年はかかると思われる。それはどの会社（Tesla、Twitter、SpaceX、Neuralink、Boring Companyを含む）のCEOにもなりたくないという、ここ数年のMuskのコメントと一致している。その代わり彼は自称 "Technoking "の役割で長期的に会社に留まるだろう。TSLAの株式については - MuskがTeslaの製品ビジョンを主導している限り、投資家は同社を支持し続ける可能性が高いだろう。

後継者候補：社外と社内
候補者は7人で、確率の高い順に並べると、長いリストになる。

Herbert Diess:

VWの前CEO。Diessは、VWが米国での排ガス試験を不正に行った2015年のエミッションゲート事件後、VWのCEOに就任した。2022年にはEVを未来として取り入れる動きが早すぎるとしてVWを解任されたと伝えられている。2021年秋にDiessが主催するVWの経営者向けイベントに参加したことからもわかるように、NuskはDiessを尊敬している。今年初めMuskはDiessが "VWを電動化に向けて急速に動かしている "とコメントしている。

JB Straubel

Redwood MaterialsCEO/創業者、Tesla共同創業者。CEOの交代劇の金字塔はもちろんSteve JobsからTim Cookへの交代劇だ。Jobsは、Muskと同じように製品のビジョンを持っていた。Straubelの強みはバッテリーだが、Cookを彷彿とさせる冷静なビジネスアプローチと堅実な性格を体現しており投資家にアピールしている。このシナリオではTeslaがRedwoodを買収しJBがCEOに就任することになる。Appleは1996年にJobsの会社であるNeXTを買収し、彼をAppleのCEOとして呼び戻したのと同じような動きをしている。JBは2019年にTeslaを去ったものの、現在はアドバイザーを務め元Teslaの幹部として注目を集めElonと好条件を維持していることから同社の成長に一役買っている。

Drew Baglino

現Tesla在籍（16年）。パワートレイン＆エネルギーエンジニアリング担当SVP。バッテリーマネジメント、パワートレインのモデリングと最適化、エネルギー貯蔵システム、システムの最適化に関する知識を持つ。Teslaの取締役でもある。

Vineet Mehta

現Tesla社（15年）。バッテリーテクノロジー＆パワートレインアーキテクチャーのディレクター。

Alexander Wojcicki

SpaceX社で推進担当マネージャー（12年）。自動車とロケットの製造には光年の隔たりがあるが、Muskと歴史的にSpaceXとTeslaのチーム間で才能を共有し技術的な問題を解決してきた。

Lars Moravy

現在Tesla在籍（12年目）。シャシーダイナミクス、NVH、PLMエンジニアリング、サスペンション、ホイール、タイヤ、ステアリングシステムの分野で豊富な経験を持つ車両エンジニアリング担当副社長。Moravyは以前、本田技術研究所でデザインエンジニアを務めていた。

Eddy Cue

Appleの幹部はAppleのすべてを知っているし、彼はフェラーリの取締役であることを考えると、車について多くのことを知っている。Eddyがショーの運営という頭痛の種を望んでいるとは考えにくいことから、これは後継者候補リストの最下位に位置する。

可能性の低い後継者：社外

RJ Scaringe
RivianのCEO。RJは2009年にRivianを立ち上げ、Teslaにとって最大のライバルとなる企業に成長させた。RJがTeslaに参加することはダークサイドに行くようなもので、彼のデザインセンスはmuskとぶつかる可能性が高い。