オーストラリアに拠点を置く電池用鉱物資源会社Liontown ResourcesとTeslaは、西オーストラリア州のキャスリーンバレーリチウムプロジェクトからのスポデューメン精鉱の供給について、リチウム引取契約を締結しました。
本契約に基づき、Liontownは西オーストラリア州キャスリーン・バレー・リチウムプロジェクトから最大で年間15万乾燥トンのスポジュメン精鉱をTeslaに供給します。
この引取契約は、LGエナジーソリューションズとの基礎契約に続き、Liontownが獲得した2件目の契約となります。
Liontownによれば、これにより同社の計画生産量の最大60%が、優良顧客との長期契約によってカバーされることになります。
Liontownの株式は、午前10時19分(豪州東部標準時)に2.6%下がり、1.24ドルで取引されています。
Liontownは2024年に供給を開始する予定であり、本契約は遅くとも2025年12月1日までに同社がキャスリーンでの商業生産を開始することを条件としていると述べています。
「Liontownのトニー・オッタビアーノ社長兼CEOは、「Teslaは電気自動車の世界的リーダーであり、革新者である。これは世界のリチウムイオン電池と電気自動車の分野でトップクラスの企業2社が基礎的な顧客として契約したことを意味し、クリーンエネルギー市場向けに電池材料を提供する世界的に重要な企業になるという当社の野望の実現に向けた重要な一歩となります」。
同社は、残りの3つ目の引取について、さまざまな関係者から強い関心を寄せられ続けており、これが完了すれば、キャスリーン・バレーからの生産量の約85パーセントが契約されることになると述べています。
はい、ということでバッテリー原材料のリチウムをOEMが直接購入に切り替える動きが進んでますね。昨年11月にも、Teslaが中国の贛鋒鋰業(ガンフォンリチウム)から水酸化リチウムを直接購入する形式に改められたことを発表しています。
調達方法を変更することで電池材料の価格交渉権を握ることが狙いとみられます。
完成車メーカーによるリチウムの直接購買が広がれば、電池メーカーは加工会社に成り下がることになりますので、サプライチェーン内での存在感を削ぐことも狙いの1つと考えられます。
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