Tesla,Twitter買収が中国との間に頭痛の種を生む可能性, The-New-York-Times

Photo: from Pixabay.com

サンフランシスコ - Elon Musk氏が2019年に上海にTeslaの工場を開設したとき、中国政府は数十億ドル相当の安い土地、融資、減税、補助金で彼を歓迎した。"本当に中国は未来に溢れていると思う "と、Musk氏は歓声を上げた。

それからのTeslaの道のりは2021年の同社の収益の4分の1が中国からもたらされるという有利なものだったが問題がなかったわけではない。同社は昨年、製造上の欠陥をめぐり中国で消費者と規制当局の反発に直面した。

Twitterを買収することでMusk氏の中国との結びつきはさらに不安定になりそうだ。

中国では他の外国人投資家と同様、Musk氏は中国当局の意向を受けてTeslaを運営しており、中国当局は政治的レッドラインを越えた企業には影響を与えたり罰したりする姿勢を示している。世界で最も価値のある企業であるAppleでさえApp Storeの検閲など、中国の要求に屈している。

Twitter共産党国家を怒らせればMusk氏の中国での大規模な投資は危険にさらされるかもしれない。中国国内ではツイッターを禁止しているが、Twitterは北京の外交政策を世界中に広めるためにしばしば虚偽または誤解を招くような情報を使っている。

同時に中国は今、世界で最も影響力のある投資家(Elonのこと)を抱えている。例えば、上海市当局が最新のCovid-19の発生を抑えるために市全体の取り組みの一環としてTeslaの工場を閉鎖したとき、Musk氏は公には何も言わなかった。カリフォルニア州アラメダ郡で2020年に大流行が始まったときに同様の措置を取った当局を非難した後でも、である。

アラバマ大学でデジタルメディア技術の助教授を務めるJessica Maddox氏は、「中国から発信される偽情報を見て、こうした状況での利益相反の可能性について考えるのは気になることです」と述べています。「この会社のオーナーである彼は、自分の投資のすべて、あるいはそのほとんどが中国に絡んでいるのでそれをどう処理するのだろうか?

Amazonの創業者であり、技術、宇宙、そして今やメディアにおいてMusk氏の最大のライバルであるJeff Bezos氏でさえ、Twitterに対する中国の潜在的な影響力に疑問を投げかけました。"中国政府は、街の広場(Twitter)に対してちょっとした影響力を得たのだろうか?"  Bezos氏はこうツイートした。

続けて、「この質問に対する私の回答は『おそらくそうではない』というもの。可能性の高い結果としては、Twitterでの検閲が起きるというものではなくTeslaの中国での複雑さが高まるというものです」「ただし、Muskはこの種の複雑さをうまくナビゲートするのが得意です」とツイート。

Musk氏はTwitterを自由な言論の場として解放し、ボットやユーザーベースに存在する人工アカウントを禁止することを約束する以外、Twitterを変える計画の詳細を明らかにしていない。ボットに関するその単純な誓約でさえ中国の宣伝屋を苛立たせる可能性がある。彼らは公然と偽のアカウントを購入し、それを使って新疆における人権侵害の主張を弱体化させてきたのである。またアカウントを復元するのか、北京の著名なユーザーを国家公務員と特定するラベルを削除するのかその意図も明らかではない。

www.nytimes.com

 

 

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